坂上 諒SAKAUE CELLO SCHOOL

チェロ練習

チェロのウルフキラーおすすめ4選|ウルフ音の原因と対策

2025年1月15日

ウルフ音(ウルフトーン)はチェロ特有の現象で、特定の音(多くはF#・G周辺)を弾いたとき、楽器の胴体の固有振動と弦の振動が干渉し、音がぐらついたり震えたりします。楽器の個体差によって出やすい音域は異なりますが、多くのチェロに多かれ少なかれ存在します。

ウルフキラー(ウルフトーンエリミネーター)は弦や楽器に取り付けることで、この共振を制御するためのアクセサリーです。

■ 取り付け位置について

一般的なウルフキラーは、テールピースとエンドピン側の弦(テールピースから先の余り弦)に装着します。左右にスライドさせながら最も効果的な位置を探して固定します。

まずG線に装着するのが一般的ですが、楽器によっては他の弦に取り付けることでウルフが止まる場合もあります。

■ 真ちゅう(ブラス)タイプ

真鍮製のシンプルなウルフキラー。ネジで弦に固定し、金属の重量で弦の振動特性を変えることでウルフ音を抑えます。なお、ゴム製のウルフキラーも市販されていますが、ゴムが振動を吸収してしまうため、音色への影響を考えると真鍮・金属製を選ぶことをおすすめします。

■ MITSUKE ピュア・ブリランテ(ゴムレス)

エンドピンで知られる国産精密機器メーカーMITSUKEによるウルフキラー。一般的なウルフキラーにはゴム部品が使われますが、このモデルは弦への接触部まですべて真鍮で構成されたゴムレス設計です。波状の溝に弦を引っ掛ける独自の取付方式で、ゴムによる振動吸収がない分、ウルフを抑えながら音色への余計な影響を最小限に抑えると言われています。

■ Krentz Modulator(クレンツ モジュレーター)

アメリカ・Krentz String Works社のウルフキラー。他のウルフキラーが弦に取り付けるのに対し、楽器本体に取り付けて使います。音色への影響が少ないと評価されています。

■ Götz ウルフ・イルミネーター(Resonator)

ドイツのGötz社による共振型ウルフキラー。単に重量を加えるのではなく、内蔵された共振構造がウルフ音の周波数に合わせて調整できる設計です。ウルフを「消す」のではなく「制御する」というコンセプトで、音色への悪影響が少なく、楽器の響きを生かしたままウルフを和らげると評価されています。