
Versum(ヴェルサム、バーサムなどと読みます)はスピロコアと同じThomastik-Infeldから出ている最近使用者が増えて定番になった弦です。
ヴェルサムはスピロコアを丸くした様な音色の弦で、クセのない素朴なサウンドが特徴です。
音量もあり、低音から高音まで弾きやすいと思います。
そしてこの弦の最大の特徴は、Thomastik-Infeld社がスピロコアと組み合わせやすいように作ったということです。
ヴェルサム4本で揃えると温かいサウンドになりますし、C線、またはG,C線をスピロコアのタングステン巻きにすると、パンチの効いた低音にすることもできます。
ヴェルサムが発売するまでは、ヤーガーやラーセンのA,D線とスピロコアG,C線の組み合わせの人が大多数でした。
しかしこれらの組み合わせは高音と低音で音色に差が出やすい問題もありました。
ヴェルサムはスピロコアと組み合わせても統一感のある音色になります。
参考にヴェルサムA,D線とスピロコアG,C線の組み合わせによる演奏です。
また、スピロコアのG,C線より柔らかい低音を求める人にも人気で、ラーセンやヤーガーのA,D線とヴェルサムG,C線の組み合わせも見かけます。
また、ヴェルサムソロという弦もありますが、こちらはヴェルサムを華やかにした様な音色です。
普通のヴェルサムより明るく焦点の合った音です。
